禁煙?まとめ買い?貴方は… 迫る値上げと「決断」 (産経新聞)
2010.09.17 |Category …社会
たばこが1箱(20本)あたり110~140円の大幅な値上げとなる10月1日まで
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わが身を削って社会に貢献しようという君たちの熱意は、この程度で潰えてしまうのか。
周囲に煙と迷惑を撒き散らし、その手で守ろうとした人々から疎まれてまで日本を支えてきたじゃないか。これまでの努力を無にしてしまうつもりか。
君たちの煙草を愛する心は、そんなものじゃないはずだ。
俺は嫌煙者のひとりとして陰ながら応援しているよ。
以下、全文。
産経新聞 9月17日(金)14時26分配信
たばこが1箱(20本)あたり110~140円の大幅な値上げとなる10月1日まであと半月を切り、財布に直撃を受ける愛煙家の間では、まとめ買いに走る「継続派」と、これを機に禁煙に踏み切る「離脱派」の二極化傾向が進んでいる。喫煙率が15年連続で減少する中、販売店では駆け込み購入の動きが加速。一方で禁煙外来や禁煙補助製品のニーズも膨らんでおり、愛煙家が抱える“ハムレットの心境”が透けてみえる。
■フォト■ 禁煙関連市場活況…減りゆく喫煙人口
■予約販売好調
「たばこ予約販売」。街角のコンビニエンスストアやスーパー、駅売店では、値上げを前にまとめ買いを呼びかけるポスターやのぼりなどの掲示が目立つ。
1本あたり3.5円の増税に基づく今回は過去最大の値上げ幅で、日本たばこ産業(JT)は喫煙者減少に伴う売り上げの低下を見越し、初めて増税分を上回る値上げ額を設定した。1箱あたり20~30円の値上げだった前回(平成18年)と比べても上げ幅は際だっており、販売店側はその分多くの駆け込み需要を見込む。
「今回は前回と比べてまとめ買いの数量が多い」と、大阪市西区のコンビニ店長。同店の予約客1人あたりの購入量は前回の約2倍となる平均200箱で、中には500箱を申し込んだ客もいるという。「絶対にやめへんと言い切るお客さんもいます」。店長自身も愛煙家だが「僕はこれを機に辞めるつもり」と話す。
コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパンは、8月上旬から全国の店舗で予約の受け付けを始め、たばこの販売額は9月に入って前年同期の1割増という。同社の広報担当者は「じわりじわりと増えており、前年度比3割増の日もある。これからさらに増えるはず」とみている。
■喫煙人口は減少
JTが8月に発表した今年の喫煙率調査結果によると、男女合わせた喫煙率は前年比1ポイント減の23.9%。規制強化で全面禁煙をうたう飲食店や公共施設が増える中、18年以降で最大の落ち込み幅となった。また、製薬会社ファイザー(東京)の調査によると、今回の値上げを機に禁煙に挑戦する意思をもっている喫煙者は53.3%にのぼる。
たばこ関連企業などでつくる社団法人・日本たばこ協会によると、たばこの国内販売総数は8年の3483億本をピークに、21年度には7割弱となる2339億本に減少。JTは、10月~来年9月末の販売数量は前年同期比で25%の大幅減になると予測している。
■グッズも人気
確かに、愛煙家の禁煙熱は高まっている。
大阪府立健康科学センター(大阪市東成区)の禁煙外来は問い合わせが増え、11月まで予約がいっぱいだ。ほとんどが禁煙決断の理由に「値上げ」を挙げるという。
ガムやパッチタイプの禁煙補助薬、禁煙アメなどの禁煙関連商品を扱う薬局でも、徐々に売り上げが伸びている。全国に店舗展開するセガミメディクス(同市中央区)の広報は「実際に値上げの重さを実感するのは10月以降だと思うので、需要は伸び続けるはず」と話す。
愛煙家の反応はどうか。喫煙歴約10年という東京都台東区の主婦(32)は「値上げはきついので、禁煙するつもり。たばこも買いません」ときっぱり。
一方、30年間の愛煙家という奈良県生駒市の男性会社員(51)は「禁煙が世界的な風潮なのは理解できるが、値上げしたからと言ってやめる理由はない」と話し、月末までに16カートンを買う予定だという。
最終更新:9月17日(金)18時46分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100917-00000555-san-soci