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セガの社内男子トイレから生まれた「トイレッツ」 血と汗とその他を流した苦闘の物語 (ITmedia ニュース)


 今年の夏、セガ(東京都大田区)の男子トイレでは、かつてないゲームの開発が佳境を迎えていた。店舗用電子POP「トイレッツ」。男性用小便器に取り付け、



▽つづきはこちら

完全なお馬鹿ゲーの開発の裏には、血の滲むような努力が……。

おかしな話をまじめにする、という、なんだろうこれすごいシュール。


以下、全文。


ITmedia ニュース 11月18日(金)11時49分配信

トイレッツの開発現場であるセガ社内の男子トイレ

 今年の夏、セガ(東京都大田区)の男子トイレでは、かつてないゲームの開発が佳境を迎えていた。店舗用電子POP「トイレッツ」。男性用小便器に取り付け、スピードセンサーで計測された尿の勢いや量で遊ぶゲームで、広告表示ができるというもの。10月に居酒屋「養老乃瀧」チェーン40店で先行導入されると、Twitterやブログで「セガの本気」「俺たちのセガ」と話題を呼び、プレーする男性が続出。しかし、構想から5年、11月21日の正式発売までには、ゲームの老舗セガが経験したことのない数々の困難が待ち受けていた。

【写真:放尿でランキングを競い合うゲームも】

 「女性には理解されないかもしれませんが……」と切り出したのは、トイレッツを発案者で開発チームチーフディレクター、十文字新さん(34)。「ずっと昔から、男の子にとって人生で最初に握るコントローラーだと思っていました。子供の頃、誰もが積もった雪の上に尿で文字を書いたことがあります。これは、コントロールして遊ぶゲームとの根源的な出合いではないか。男の人だったら全員共感してくれると思い、企画として提案してみたところ、上司もノリノリになって作り始めたのがトイレッツでした」

 これまでゲーム機の販売先といえば、家庭やゲームセンターが一般的。「セガは遊びを作る会社。飲食店や映画館などエンターテイメントのあるいろいろな場所に遊びを提供したい、日常生活をもっと楽しくしたいという気持ちもあった」という。

 3年前、まずは試作機を社内の男子トイレに設置してみた。男性社員からは「楽しい」との声が寄せられたが、最初の壁にぶつかる。「ゲームが楽しいというだけでは、ただゲーム機を売る従来のビジネスと同じ。それに、ゲームセンター以外の場所でゲーム機を買うという文化はありませんでした」と開発チームプロデューサーの町田裕孝さん(41)は話す。

 ここから、町田さんと十文字さんが異口同音に「何度も心が折れそうになった」と語る日々が始まった。セガでは、誰もトイレに置くゲーム機を作ったことも売ったこともない。販路を開拓するためには、どうすればよいのか。「せっかくモニターがあるし、電子POPで情報を伝えられないかという方向にシフトしました」。トイレッツは、尿の勢いを前回使った人と競う「鼻から牛乳」などのゲームが楽しめる一方、最後の画面に広告が表示されるようになった。

 ゲームと広告メディアの両立を目指し、新たな市場への進出。開発チームは2010年8月、東京で開催された「居酒屋産業展」にトイレッツとデモンストレーション役の小便小僧、その名も「ション太」君を引っさげて乗り込んだ。しかし、「ビールメーカーが試飲ビールを配ったり、フードメーカーがパスタを試食させたりしている中、僕たちはボタンを押すと小便小僧がおしっこをする展示をしていました。すごく違和感があって……」と苦笑する町田さん。「インパクトがあって面白いとは言って頂けるのですが、お客様もどう使っていいのかイメージできない。商談にまではなりませんでした」

 それでも、興味を示してくれた会社はいくつかあった。どうしたら購入に至ってくれるのか。開発チームは策を練った。都内のパチンコ店にトイレッツを設置させてもらい、トイレの出口調査を行った。ある食品4種類を、トイレッツの電子POPと紙に印刷された広告とでそれぞれ表示し、認識の差を検証したのだ。4種類全てを記憶していたのは、紙の広告を見た人では15%だったのに対し、トイレッツを見た人では51%という好結果が得られた。

 「トイレッツには、細かい情報まで伝える力がある」。そんなセールストークで営業をかけていった。さらに、トイレッツを購入した店舗の売り上げアップにもつなげられないかと、再びテストを試みた。昨年から今年の年末年始にかけ、今度は都内の居酒屋に設置。ある特定のメニューを広告表示したところ、2週間でオーダー数は2.2倍にのぼった。テスト前、店側にはトイレにメニューを表示することに対する抵抗もあったが、ゲーム目当ての若い客層が増えるというメリットもあり、喜ばれたという。

 しかし、あの手この手で販路を模索しながらも、まだ社内で商品化の正式決定は下っていなかった。「年末年始のテスト結果を持って、経営陣を口説きにいきました。ビジネスとして判断を迷う商品ではありましたが、最終的にゴーサインを出してもらえた」と町田さん。ところが、やっとゴールが見えてきたところに起きたのが、3月11日の東日本大震災だった。

 節電が求められる中、トイレでのゲームは世の流れに逆行してしまうのではないか。トイレッツはまた頓挫しかけたが、東北のお酒を飲んで被災地を支援しようという居酒屋業界のムードが開発を後押ししてくれた。震災がきっかけとなり、「節電モード」の機能も加えられた。

 こうした奮闘の一方、セガ社内の男子トイレでは、商品化に向けた開発の試行錯誤がぎりぎりまで続いていた。当初、試作機は原価で30万円を超えてしまったため、10円単位のコストダウンが課題だった。重量も3キロを切らなければトイレの壁が保たない。最終的に2.9キロまで軽量化。しかし、ここまで来て、思わぬ敵がトイレに潜んでいた。

 尿の感知には、野球のスピードガンと同じ仕組みであるマイクロ波センサーを採用したが、その扱いが難問だった。尿と洗浄水の区別がつかず、ゲームの始まるタイミングがずれてしまう。開発チームは今年の夏休みを返上、節電でクーラーも効かない男子トイレにこもって研究を重ねた。

 2、3カ月かけ、独特のアルゴリズムによって、ある周波数によって流れる水の区別がつけられるようになった。こうして秋が深まる頃、トイレッツの発売日が正式決定した。「トイレの形も千差万別で、どう対応させていくか大変でした」「今では、小便器のメーカー、型番まで一目で分かるようになりました」。町田さんと十文字さんは苦闘を振り返る。

 セガの男子トイレで、洗浄水と共に開発チームの血と汗と涙も流れて完成したトイレッツ。現在では、居酒屋以外にも地方の道の駅や、ネットにアップされた動画を見た海外の業者からのオファーも来ているという。「女子トイレでも遊べるゲームをという話もあります。全く同じものはできないと思いますが……」と十文字さん。セガの次なる市場は、まさか女子トイレ?

最終更新:11月18日(金)11時49分


引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111118-00000031-zdn_n-inet

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