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絶滅危惧タチスズシロソウ 野洲に国内最大群生地 (京都新聞)


 絶滅危惧植物「タチスズシロソウ」の国内最大の群生地が野洲市の琵琶湖岸にあることが11日までに分かった。ビーチバレーボールの大会のために湖岸を耕した



▽つづきはこちら

絶滅しそうなところからの復活か。

これといって特別なことでなく、「タチスズシロソウ」が種の状態のときに他の競合する植物を排除しておけばよいということだから、他の場所でも応用が利くはずだよね。

そうと知らずにうまいこといったのはまさに「奇跡」だろうけど。


以下、全文。


京都新聞 1月12日(木)9時19分配信

 絶滅危惧植物「タチスズシロソウ」の国内最大の群生地が野洲市の琵琶湖岸にあることが11日までに分かった。ビーチバレーボールの大会のために湖岸を耕したところ、埋もれていた種が掘り起こされるのと同時に、外来種などの競合植物が一掃される偶然が重なった。京都大の研究者が「奇跡の復活」と注目。地元やバレーの関係者と保全に向けて動きだした。
■ビーチバレー整地の「奇跡」
 タチスズシロソウは、かつて西日本の海や湖の砂浜で多く見られたが、開発などでほぼ絶滅。現存するのは全国10カ所ほどで「総計約1万株」(環境省)と推計されていた。テニスコートやパターゴルフ場などがあるビワコマイアミランド(野洲市)の湖岸では2万~3万株が確認され、全国の推定総数を1カ所で上回った。
 復活を支えたのがビーチバレーだ。2004年、現地で初めて大会を開くためにトラクターで砂浜を耕したところ、翌年以降、4~5月に白い花が咲くようになった。当初、地元関係者は「雑草の一種」と気にとめなかったが、タチスズシロソウの調査のために各地を歩いていた京都大生態学研究センターの杉阪次郎特別研究員(35)が06年に偶然発見。工藤洋教授(47)と保全を呼び掛け始めた。
 タチスズシロソウは秋~冬に発芽して春に開花後、6月に種を落として枯れる一年草。外来種などの多年草が周りに増えると日が当たらず育たない。種の状態で埋まっている7~8月に砂浜を耕して、多年草を取り除くと生育しやすくなる。
 工藤教授は「砂浜を放っておくと多年草だらけになるが、夏に耕すことで保全が図れる。ビーチバレーなどでの砂浜利用と保全が対立せず、共存できる全国的にも珍しい例」としており、砂浜を耕す時期や場所を地元の関係者と相談。ルールを設けるなど協力して保全に動いている。
【タチスズシロソウ】 日本固有の植物。100年後の絶滅確率は80%とされ、環境省レッドリストの絶滅危惧IB類。毎年秋~冬に発芽して砂地に葉を張り付け、春に15~40センチの茎を伸ばして開花する。アブラナ科。

最終更新:1月12日(木)11時29分


引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120112-00000004-kyt-l25

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