俺の横槍

　政府は11日午前の閣議で、中国・上海万博のPRソングにシンガーソングライター岡本真夜さんの曲が盗作されたことに関する答弁書を決定した。答弁書は「中国政府から日本政府に対し、謝罪は行われていない」とした上で、知的財産保護に関する制度の改善を引き続き中国に求めるなど「適切に対処していく」とした。

盗作はあの国の伝統であり国技であるが、事後とはいえ承諾を求める辺り多少はマシになったのか……、と考えるのは危険だ。

著作者が「認める」と言ってしまえば、事情を知らない者にはあたかも「盗作でないもの」のように見えるし、そうでなくとも「公認」なのだから盗作の誹りを跳ね除けることができる。

あの国の「要請」に対して「NO」と言える個人など、そうそういるものじゃないだろ。だってマジに命が危ないから迫られたら「快諾」するほかない。

前例ができればますます手軽に同様のことが行われると予想できる。

なんてことはない、従来の盗作の工程の最後に「事後承諾」のステップが増えただけで、手軽に劣化コピー品に「信頼」を宿すことができる魔法の杖を与えてしまった。


以下、全文。

5月11日12時29分配信 時事通信

　政府は11日午前の閣議で、中国・上海万博のPRソングにシンガーソングライター岡本真夜さんの曲が盗作されたことに関する答弁書を決定した。答弁書は「中国政府から日本政府に対し、謝罪は行われていない」とした上で、知的財産保護に関する制度の改善を引き続き中国に求めるなど「適切に対処していく」とした。
　万博事務局は指摘を受け、岡本さん側にPRソングとして楽曲の使用を認めるよう要請、盗作を事実上認めている。自民党の木村太郎衆院議員の質問主意書に答えた。　

引用元：
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100511-00000093-jij-pol