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“酷”勢調査 記入漏れ・誤記多発 市町村職員悲鳴 (河北新報)


 全国の自治体が回収を進めている国勢調査の調査票で、記入漏れや誤記が多発している



▽つづきはこちら

毎年作成する書類だって1年に1回ではやり方を忘れることもあるというのに、数年に1回ともなれば、どうなることやら……。

同じ記入方式で、もうちょっと気軽なアンケートみたいなものを半年に1回くらい実施すれば拒絶反応も和らぎそうだし、実際に必要な調査で精度が高まるのではないか。

とはいえ面倒なものは何にしても面倒だし、本調査で逆に手を抜かれる結果になったら意味がないか。


以下、全文。


河北新報 10月16日(土)9時55分配信

 全国の自治体が回収を進めている国勢調査の調査票で、記入漏れや誤記が多発している。今回の調査から「封入提出」が採用され、国勢調査員が回収時に確認しなくなったのが原因だ。宮城県内でも、調査票を点検し完成させる市町村の担当者が、制度変更に伴う負担増に徒労感と国への不満を募らせている。膨大な数の調査票を扱う都市部では今後、深刻な問題になる可能性もある。

 宮城県内のある町の国勢調査担当部署は終日、職員のため息が絶えない。「学歴が書いていない」「名前だけで、出生の年月がない」「名前すらない」…。マークシートの記入の仕方にもミスが多く、机の上は消しゴムのかすであふれている。
 調査票の回収は10月1日に始まった。各自治体によると、20の調査項目のうち、学歴や仕事内容、配偶者の有無などの記載漏れが目立つという。担当者は連日、電話などで聞き取りをし、調査票を完成させる作業に追われている。
 約1万2000世帯の調査票を回収する利府町では、若手職員ら約20人の点検チームを設置。通常業務の終了後、作業に当たっている。町幹部は「土日返上の職員もいる。あと1カ月はこの状態が続きそうだ」と語る。
 約2000世帯の色麻町では、職員や臨時職員ら5、6人が従事する。担当者は「完全な調査票は50枚に1枚ぐらい。きちんと仕上げるのに1世帯で30分かかる場合もある。電話で問い合わせても不在の世帯が多い」と嘆く。
 各市町村から県への調査票提出期限は、自治体の規模によって12月上旬から来年2月中旬までに設定されている。
 約46万2000世帯を抱える仙台市など大規模自治体は、郵送で提出された調査票を調査区ごとに仕分けている段階。今後、開封が進むにつれ、不完全な調査票の問題がクローズアップされることも予想される。
 ある自治体の幹部は「調査員によるチェックが機能しなくなったのだから、国は調査項目をもっと絞り込むべきだった。例えば国民全員に学歴を尋ねる必要があるのか。現場を知らなすぎる」と国に矛先を向ける。
 国と市町村の間に立つ宮城県統計課は「大変な作業になるが、各市町村は各世帯に問い合わせ、すべての項目に答えてもらってほしい」と同情しながらも奮起を促す。
 総務省国勢統計課は「今回の調査終了後、調査票への記入状況や自治体の負担などを検証し、次の調査に生かしたい」と話すにとどまっている。

<封入提出>今回の国勢調査では、個人情報保護意識の高まりを受け、調査票を封筒に入れ、回収する国勢調査員に内容を見られないようにして提出する。郵送による提出も導入した。従来は原則として、守秘義務が課せられた調査員が調査票を回収する際、記入漏れなどをその場で確認していた。

最終更新:10月16日(土)9時55分


引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101016-00000011-khk-l04

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