熱中症で80歳女性死亡、前夜に通報も出動せず(産経新聞)
2010.08.30 |Category …社会
埼玉県蕨市のマンションで7月24日朝、一人暮らしの無職女性(80)が自室で熱中症のため死亡しているのが見つかった事件で、マンションの管理人が前夜に119番通報したものの、蕨市消防本部が出動していなかったことが30日、同本部への取材で分かった。
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自分の考えていることがダイレクトに伝わるだなんて直接向かい合っている状態ですらありえないのに、電話を隔てるとさらに伝わりにくくなることを、意識するべき。
受け手としては最初から最後までメッセージを聞き届けてから判断しなければならないため、関係ない情報を与えたり、同じ話が延々と続くと非常に負担に感じるのが現実。
電話の向こうの相手だって人間です。
それに、1人にかかりきりになって他の電話が取れなくなるのも、誰にとってもデメリットなのだから、かけなおすように指示することが必要なケースだってあるだろう。
と、ここまでが消防本部への弁護。
電話をした方だって、日頃から通報慣れでもしてなけりゃ、必要な事項がどんなものかなんてよくわからないだろうし、慌てていたら要領の得ないことを口走ってしまうことだってあるだろう。
そんなの日常的に誰だって経験していることだ。
電話の向こうの相手だって人間なのは、お互いなんだよな。
どのくらい
話が長時間になりそうだったのかわからないが、手のあいている人が逆にかけなおしてあげるとか、そういう配慮も必要なんじゃないかな。
もしかしたら対応した人は、通報ではなく世間話であると判断して、緊急性を感じなかった、ということもありえるのか……。
以下、全文。
8月30日13時9分配信 産経新聞
埼玉県蕨市のマンションで7月24日朝、一人暮らしの無職女性(80)が自室で熱中症のため死亡しているのが見つかった事件で、マンションの管理人が前夜に119番通報したものの、蕨市消防本部が出動していなかったことが30日、同本部への取材で分かった。
同本部によると、7月23日午後7時5分ごろ、「80歳の女性が食欲不振で動けない状態だ。今はアイスクリームを食べている」とマンションの管理人から119番通報があった。話が長時間になりそうだったため、対応した隊員は回線がふさがることを心配して本部の加入電話でかけ直すように指示、相手は「分かりました」と応じたが、電話はかかってこなかった。
県警蕨署によると、女性は翌24日朝、自宅の和室で死亡しているのが見つかった。死亡推定時刻は23日午後10時ごろだった。
蕨市消防本部は「電話がかかってこなかったので、通報者が病院に連れて行くなど対応したと判断した」と説明。「出動を断ったと受け取られてしまった点は改善しないといけない。現在は職員に迅速な対応を徹底させている」と話している。
最終更新:8月30日13時9分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100830-00000540-san-soci