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はやぶさ イトカワ微粒子確認 「500点満点」の成果 (毎日新聞)


 7年間、計60億キロに及ぶ前人未到の旅に挑んだ小惑星探査機「はやぶさ」が、人類



▽つづきはこちら

「はやぶさ」がイトカワまで行って粒子を持って帰ってきた。

こう表現してしまえば、そういう単独の工程であるかのように錯覚してしまいそうだが、実際にはミッションは事細かな段階に分かれていて、そのいずれかでこけたらそこでゲームオーバー、というかなり厳しいものだった。

残機なし、コンティニューなしで無理ゲーをやっているようなもの。

成功に成功を積み重ねて、「はやぶさ」は帰還を果たしたのだが、その上、きちんとお土産まで手にしていたことが判明したと。

さらにひとつ「成功」を重ねたわけだ。

見事だ。


以下、全文。


毎日新聞 11月16日(火)11時54分配信

 7年間、計60億キロに及ぶ前人未到の旅に挑んだ小惑星探査機「はやぶさ」が、人類の宝ともいえる大きな「土産」を持ち帰っていたことが16日明らかになった。プロジェクトを率いた川口淳一郎・宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授は「胸がいっぱい」と声を震わせ、関係者は称賛した。「500点満点」の成果を元に、今後は世界中の科学者が太陽系の誕生の秘密に迫る。【八田浩輔、足立旬子】

【はやぶさ歴史的快挙】カプセル内で確認された「イトカワの微粒子」顕微鏡写真

 「帰ってきただけでも夢のよう。夢を超えたことで、どう表現してよいか分からない。点数はない。付けたくない」と川口さんは語った。03年の打ち上げ当時、はやぶさが数多くの人類初の技術に挑むため、イトカワの試料の採取成功まですべて達成した場合「500点に値する」と話していたが、喜びを抑えきれない様子だ。

 昨年11月中旬、はやぶさのイオンエンジンにトラブルが生じ、暗雲が漂ったが、奇跡的に復活した。川口さんは「想定を超える成功が重なった。7年間もさることながら、プロジェクトを始めて15年。その前から数えると四半世紀になる。感慨無量。苦労が報われ、よかったなと心から思う」と顔を紅潮させた。

 会見には、藤村彰夫JAXA教授、微粒子を電子顕微鏡で分析した中村智樹・東北大准教授らも同席。藤村さんは「最初カプセルを開けた時に真っ青になった」と明かす。採取された微粒子が0.01ミリ以下で、目に見えるものがなかったからだ。地球外物質と特定された1500個の微粒子の中には、地球上の物質に含まれるものもあれば、まったく存在しないものもある。中村さんは「初めて微粒子をみた瞬間は緊張した。分析を進め、地球にほとんどない結晶を見つけた時は、ガッツポーズの瞬間でした」と語った。

 18日の政府の事業仕分けでは、JAXAの運営費交付金削減も議論される。川口さんは「イノベーション(革新)には時間がかかる。将来への投資として近視眼的にならないでほしい」と注文を付けた。

最終更新:11月16日(火)14時40分


引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101116-00000014-maip-soci

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