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<カブトムシ>さなぎはノックで存在知らせる…東大など発見 (毎日新聞)


 トン、トン--。トイレにいる人が在室をノックで知らせるのと同じように、カブトムシのさなぎが周囲の土に体を打ち付けて、他の幼虫を遠ざけていることを、



▽つづきはこちら


 トン、トン--。トイレにいる人が在室をノックで知らせるのと同じように、



ノックと聞いて「なるほどなー」と感心した。が、よく考えたら入っている間ずっと内側からノックをする人がいるだろうか……という疑問も。

「入ってますか」の返答としての「入ってます」なのであって、自分から「入ってます」と主張することがない点でトイレにたとえるのもどうなのかなあ、という。


以下、全文。


毎日新聞 11月5日(土)15時0分配信

 トン、トン--。トイレにいる人が在室をノックで知らせるのと同じように、カブトムシのさなぎが周囲の土に体を打ち付けて、他の幼虫を遠ざけていることを、東京大と森林総合研究所(茨城県つくば市)が突き止めた。他のカブトムシの幼虫が無断で入室して、もろい自室が壊れるのを防ぐのが目的という。ノックの仕方が、さまざまな昆虫の幼虫を食べるモグラの移動に伴う震動に似ていることも判明し、ノックには他の効果を秘めている可能性がある。

【動画で見る】カブトムシのさなぎ 外へノック

 ドイツの行動生態学・社会生物学誌に発表した。

 カブトムシの幼虫は土の中で20~50匹の群れで約8カ月間を過ごした後、初夏に周囲の土を塗り固めて蛹室(ようしつ)と呼ばれる卵形の空間を作り、その中でサナギになる。蛹室はもろく、外部の刺激で壊されると羽化がうまくできず、死んでしまうカブトムシが多い。

 チームは、小さなプラスチックの容器に、サナギ1匹と幼虫1匹を入れて実験した。サナギが生きていると、幼虫はサナギの蛹室を11回のうち1回しか壊さなかった。ところが、サナギが死んでいると幼虫は動き回って9回のうち8回蛹室を壊した。

 そこで、土中のサナギを観察すると、幼虫が近づくと背中を蛹室の壁に打ち付けて震動を発していた。どのサナギもほぼ1.5秒間に1回という同じリズムで背中を打ち付けていた。さらに、この震動を空の蛹室で再現すると、幼虫は近寄らず、51回中3回しか蛹室は壊されなかった。

 チームの小島渉・東京大大学院生は「さなぎが動いていることは知られていたが、目的は謎だった。まるで会話をしているようだ」と驚く。【斎藤広子】

最終更新:11月5日(土)16時5分


引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111105-00000033-mai-soci

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