仲井真氏、基地問題に「日本全体で解決を」 (産経新聞)
2010.11.29 |Category …政治
「米軍は沖縄のためだけにいるわけじゃない。日本全体で解決をみいだしていただきた
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一つに、沖縄への侵攻はすなわち米軍への攻撃となるため、生半可な覚悟で実行できないであろうという抑止力。
もう一つが、台湾での有事の際にいち早く米軍が駆けつけるための前線基地である、ということ。
台湾で何か――ぶっちゃけ、中国による侵攻――が起きたとき、それを阻止するには迅速な対応が必要となる。中国に制圧され、台湾の政府の首が丸々挿げ替えられてしまったら、周辺国が口を出しても「いや、中国国内の問題ですから」の一言で済んでしまう。
かといって台湾に基地を置こうものなら中国が黙ってはいない、というより、その場で戦争が始まってしまう。
だからそう、
米軍は沖縄のためだけにいるわけじゃない。
この言葉は正にその通り。沖縄のためだけでなく、日本のためだけでなく、台湾のためにも米軍はある。
だから沖縄県民のためを思い、米軍基地を国外や県外に移すのも選択肢であろうけれど、それにより「機能不全を起こす基地」をこしらえるということは、台湾を見捨てることに他ならない、ということをよく理解したうえで、決断するべきだと思う。
沖縄県民は、意識して自覚的に、台湾を見殺しにすることを選択するべきなのだ。
以下、全文。
産経新聞 11月29日(月)1時2分配信
「米軍は沖縄のためだけにいるわけじゃない。日本全体で解決をみいだしていただきたい」-。28日投開票の沖縄県知事選で新人の前宜野湾市長、伊波洋一氏(58)との事実上の一騎打ちを制して再選を果たした現職の仲井真弘多氏(71)は、支援者たちを前に目を潤ませながらこう語った。最大の争点となった米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設問題について、あらためて政府に県外移設を求めていく考えを示したかたちだ。
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那覇市の仲井真事務所では、開票速報で優勢が伝わるたびに拍手がわき起こり、午後10時にかりゆし姿の本人が姿をみせると、大きな「なかいまコール」で迎えられた。まもなく当選確実の一報が入ると、大歓声に包まれ、仲井真氏は万感の表情でバンザイ三唱。「この気持ちを忘れずに、しっかり仕事をやっていきたい」とあいさつした。
さらに、亡き妻に代わって選挙戦を支えた長女のゆみなさんと知里さんから花束を贈られると、2人の愛娘の頬にキスするパフォーマンスもみせた。
仲井真氏と握手した支援者の男性(58)は、ほっとした表情で「基地問題だけでなく、経済対策や雇用など、総合的な判断を県民が示した。1期4年では積み残しもあるだろうから、具体的な政策も進めてほしい」と期待を込めた。
仲井真氏は選挙戦で「県内反対」の明言は避け、日米安保の重要性を強調するなど現実路線と1期目の実績をアピールしてきたが、当確後のあいさつでは「県内は事実上ない」と明言。別の支援者の男性(73)は「鳩山さんが『最低でも県外』と言い出してから反基地の波が起きたが、私自身は名護市辺野古以外にどこが受け入れるのかと思う」と語った。
一方、「反基地」を旗印に掲げてきた伊波氏は「訴えが十分に届かなかった。仲井真知事には普天間の県外移設を実現してほしい」と険しい表情で話した。伊波氏の事務所では支援者の男性(46)が「一時県外移設を唱えた民主党に沖縄は裏切られた。仲井真さんは再選後、きっと辺野古移設を認める。信用できない」と断じた。
最終更新:11月29日(月)7時29分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101129-00000508-san-pol