普天間「八方ふさがり」…首相責任論、不可避に(読売新聞)
2010.04.12 |Category …政治
沖縄の米軍普天間飛行場移設問題は10日、日米間の実務者協議の開催が見送られるとともに、政府案で移設先となった沖縄、鹿児島両県で反発が広がり、暗礁に乗り上げた。
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長年かけてようやく調整した案件であり、相手側の方針や財布に直接響くほどの大事な事柄だというのに、「すでに決まったこと」を「実行するだけ」という段になって覆す。
非常識だ。
それが何かの見返りに、ということなら、あるいは「外交」足りえるのかもしれないが、決断を下した連中の無知と自己満足の結果の暴走であるという。
これが日本国内で完結した出来事であるなら支持率(笑)が暴落するだけで済むが、まずいことに相手は外国。失墜するのは支持率(笑)ではなく直接「日本の信頼」だ。この問題は日米間だけのものでなく、他の国からも警戒されてしまう。
現与党は日本全体を巻き込んだ自爆に果敢に挑戦しているのだ。
たまらんね。
与党の連中は、たまたま応援団(マスゴミ)のバックアップがあってその座にあるだけだというのに、自分らが有能であるなど勘違いをしているんじゃないか。
民主党が本気で日本を壊しにかかった、という冗談が、まったく冗談に聞こえない段階に来ている。
以下、全文。
4月11日10時1分配信 読売新聞
沖縄の米軍普天間飛行場移設問題は10日、日米間の実務者協議の開催が見送られるとともに、政府案で移設先となった沖縄、鹿児島両県で反発が広がり、暗礁に乗り上げた。
鳩山首相が米国と地元自治体、与党の同意を得て決着させる、と公約した「5月末」まで1か月余りで政府は「八方ふさがり」に陥った。厳しい首相責任論が強まるのは避けられない情勢だ。
「交渉のボールは日本にあるに決まっている」
米政府関係者は10日、こう声を荒らげた。
岡田外相は先月末、ルース駐日米大使らとの会談で、沖縄県名護市にまたがる米軍キャンプ・シュワブ陸上部や鹿児島県の徳之島などを柱とする移設案を米側に説明し、日本側は「ボールは米国に投げた」と楽観視していた。
だが、米側は不信感を募らせた。安定的な基地運営に不可欠な地元合意がないばかりか、示された資料は「素人同然の内容」(日米外交筋)。専門知識を持つ外務、防衛両省が深く関与していないためのようだ。
首相は12日(日本時間13日)にワシントンで開かれる「核安全サミット」の夕食会でオバマ米大統領の隣に座り、普天間移設について働きかけたい意向だが、「話題は、米側の関心の高いイラン核開発問題などが中心になる」(日米外交筋)との見方が強い。
地元対策では、平野官房長官が8日、徳之島が含まれる衆院鹿児島2区選出の徳田毅衆院議員(自民党)に電話し、「何か知恵を貸してくれ」と要請したが、徳田氏は「徳之島は絶対に駄目だ」とにべもなかった。
普天間問題の行方は、鳩山政権の命運を左右しかねない事態となってきた。読売新聞社が先に実施した全国世論調査では、5月末までに決着しない場合、「首相は退陣すべきだ」と答えた人は49%に達した。
連立離脱をちらつかせながら沖縄県外・国外移設に固執する社民党との調整も大きな波乱要因だ。最終的に、与党党首クラスでつくる基本政策閣僚委員会に諮る必要があるためだ。社民党の福島党首は10日、宮崎市内で記者団に、徳之島について「地元の反対が強いので難しい」と語るとともに、「(米領)グアム、テニアンで今、頑張っている」と述べ、あくまでも国外移設を目指すと強調した。
最終更新:4月11日10時1分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100411-00000254-yom-pol