「あえて今選ばない」日本食、アジアで敬遠 (読売新聞)
2011.04.05 |Category …海外
日本食の人気が高いアジアで、福島第一原子力発電所の事故が波紋を広げている。 放射性物質に対する心配が強く、日本食レストランから
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無事に原発事故を乗り切ったとして、その後、この失点を取り返すにはどれほどの時間を要するのだろう。
以下、全文。
読売新聞 4月5日(火)9時14分配信
日本食の人気が高いアジアで、福島第一原子力発電所の事故が波紋を広げている。
放射性物質に対する心配が強く、日本食レストランからは客足が遠のいている。
アジアの日本食は当面、苦戦を強いられそうだ。
農林水産省によると、2010年に日本から輸出された農林水産物のうち、アジア向けが73・6%だった。
国・地域別でトップの香港では、地震発生直後、日本食材の買いだめが起こった。百貨店「香港そごう」では、乳児用粉ミルクから生鮮食品に至るまで、日本製の食品が普段の約2倍売れたという。イオンストアーズ香港の店舗でもコメなどの売り上げが一時的に増えた。
その後、原発事故がなかなか収束せず、香港市民は日本食や食材を敬遠する動きを強めている。
外食店の業界団体「餐飲聯業協会」の黄家和会長によると、地震発生後、約600店の日本食店の売上高は、平均して2割減少した。日本居酒屋の店員は「お客さんは普段の3分の2くらい。特に香港人が減っている」と浮かない表情だ。
日本食への風当たりは、東南アジアでも強い。シンガポールで40店の日本食レストランを運営するRE&Sエンタープライゼスによると、日本で放射性物質の検出が報道されて以降、全体の売り上げが前年同期に比べ20%程度落ち込んでいる。日本から空輸する鮮魚や野菜などは大阪を中心とする西日本産だが、「利用者の間に『あえて今、日本食を選ばなくてもいい』という雰囲気が出ている」(購買担当者)という。
最終更新:4月5日(火)9時14分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110405-00000179-yom-int