俺の横槍

　【シドニー時事】反捕鯨団体シー・シェパード（SS）代表のポール・ワトソン容疑者（調査捕鯨妨害事件で国際指名手配）は18日、時事通信の電話取材に対し

そうだな、この「敗北」は軽く見ることはできないね。

日本としては「紳士的な対応」（笑）をしたのかもしれないし、よく見かける「相手と同じ土俵に乗らない」（笑）的な発想もあるのかもしれないが……、それが通じるのは同じ日本人にのみだろう。

「紳士的な対応」（笑）というのは、目標を達成した際の付加得点にはなるだろうが、主義主張を曲げたことの言い訳にするようなもんじゃない。

また、色々な要素があったとはいえ、結果として不当な暴力に屈した形になるわけで、そうなると無法者ども（シーシェパードに限らず）には「日本は脅せば白旗をあげる」などと舐められ、ますます危険を招くことになる。

次は、もっと装備を増強して船員の安全を確保すること、そして海賊船の所属している国へ圧力をかけるといった対策が必要だ。



まあ、ここまでされても手を出さない、というのはとても勇気のいることなのだろうけど。

……高々と勝利宣言をしたSSを横目に、ちょこちょこと調査捕鯨を「再開」する、なんていう小細工をしたら、面白いんだけどなあ。


以下、全文。

時事通信 2月18日(金)12時15分配信

　【シドニー時事】反捕鯨団体シー・シェパード（SS）代表のポール・ワトソン容疑者（調査捕鯨妨害事件で国際指名手配）は18日、時事通信の電話取材に対し、日本政府が今季の調査捕鯨を中止すると発表したことについて、「一頭一頭のクジラを救うことが勝利だ。これはわれわれにとって大きな勝利だ」と述べた。
　同容疑者は、SSの抗議船「スティーブ・アーウィン号」に乗って日本の調査船を追尾中。次の捕鯨シーズンには、さらに1隻増やして4隻態勢で抗議活動を展開したいとの考えを示した。　

最終更新:2月18日(金)12時58分

引用元：
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110218-00000054-jij-int