俺の横槍

　兵庫県立明石城西高（同県明石市）が２月にあった卒業式に、頭髪が耳にかかっている卒業生の男子３人を、校務規定に違反しているとの理由で出席させなかったことが９日、わかった。学校側は「髪形については生徒全員に日々、指導しており、卒業式だからというものではない。こういう結果になったのは残念」と話している。

素晴らしい。まだ若いと言うのに生徒らには確たる信念がある。たとえそれが規律を乱すものであったとしても、圧力に屈さず権力に迎合せず、最後まで貫いたことに意義はあるだろう。

対して、髪を切ってしまった生徒のなんと情けないことか。彼は常日頃からの先生方の注意を無視し続けたというのに、直前になって、先生方の「本気」を感じ取りブルってしまったのだ。情けない。

いや、そう責めるのも酷か。

信念を曲げてでも過ちを正すことは大切なことだ。最後まで意志を曲げないのと同様に尊いことだ。

だから、この件に関わる彼らは賞賛されるべきだ。

そして彼らの名誉を守るためにも、彼らの誇りを汚さぬためにも、保護者たちは今さらになってぐだぐだ抜かすべきでない。


以下、全文。

3月9日11時53分配信 毎日新聞

　兵庫県立明石城西高（同県明石市）が２月にあった卒業式に、頭髪が耳にかかっている卒業生の男子３人を、校務規定に違反しているとの理由で出席させなかったことが９日、わかった。学校側は「髪形については生徒全員に日々、指導しており、卒業式だからというものではない。こういう結果になったのは残念」と話している。

　同校によると、男子の髪形について「自然な状態で、襟や耳、まゆにかからない」などと「校務規定」で定めている。

　２月２７日の卒業式当日、髪形の規定に違反しているとして、卒業生の男子４人を教室に待機させた。うち１人は式の直前に髪を切って式に出席したが、残りの３人は出席できず、教室で卒業証書を受け取ったという。

　同校は「卒業式までに髪形などの点検を受けるように指導したが、生徒は応じなかった」と説明。出席できなかった生徒の親１人からは不満が寄せられたという。

　県教委高校教育課は「入学以来、指導していることで、生徒、保護者の理解の下、進めてきた。卒業式に出席させなかったことは不適切な対応だとは考えていない」と話した。【川口裕之、南良靖雄】

引用元：
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100309-00000038-mai-soci