<東日本大震災>多数のデマ流布 警察庁が注意喚起 (毎日新聞)
2011.04.02 |Category …社会
東日本大震災の被災地で「略奪が多発している」など多数のデマがインターネットの掲示板やメールで流れていることが1日、警察庁の調べで分かった。不安を感
▽つづきはこちら
たしかに、「間違いとは言い切れないから」とか「悪意によるものでないから」とか言って「真偽はともかく情報を拡散します」などという奇怪な言動をするユーザー――脳みそが膿んでいるとしか思えない――も、少なからず見受けられるようだが。
情報の受け手の感性によっては、
災地では商店からの品物の持ち去りや乗り物盗は発生しているが、
これも「略奪」であると判断するかもしれない。また、
強盗・強姦(ごうかん)事件の発生や外国人窃盗グループの存在は把握されていない。
「把握されていない」というのも文字通り「把握されていない」だけでないのか、とか、どこの誰が把握した時点で「把握」されたことになるのか、等、気になるところもある。
宇宙人がやってきてがれきの撤去を手伝っている、とか、地震の影響で太平洋に謎の大陸が現れた、なんていう情報を見ても一発で「これはおかしい」と気がつくでしょ。
でも外国人による悪行については「もしかしたらあるかも」と考えてしまう。
これは駆け巡っているデマ情報が悪いのでなく、デマ情報がリアリティを持ってしまう下地が元からあったわけで。
被災者の不安を過剰に煽るのは論外だが、最低限の警戒を呼びかける必要は、あるだろう。
そして、いざ本当にそういう事態が発生してしまったとき、外部の人間が「またデマ情報だろ」などと考えてしまうのが、一番恐ろしいことだと思う。
以下、全文。
毎日新聞 4月1日(金)19時43分配信
東日本大震災の被災地で「略奪が多発している」など多数のデマがインターネットの掲示板やメールで流れていることが1日、警察庁の調べで分かった。不安を感じる被災者の相談も相次いでおり、警察当局は、悪質なデマの削除をサイト管理者に依頼する一方、被災者に惑わされないよう呼びかけている。
警察当局が確認したデマは「ナイフを持った外国人グループが盗みをしている」「女性が暴行されている」「ショッピングモールで略奪が起きている」「支援物資の盗難が相次いでいる」など。被災地の地名とともに流布しているケースが多い。知人への転送の呼びかけを添付して送信される「チェーンメール」や、ネット上の掲示板への書き込みを通じて広がっている。
警察庁によると、被災地では商店からの品物の持ち去りや乗り物盗は発生しているが、強盗・強姦(ごうかん)事件の発生や外国人窃盗グループの存在は把握されていない。警察庁は「被災者の不安をあおることを意図したようなデマもある」とし、不確かな情報をメールで受信した時も、安易に転送しないよう呼びかけている。【鮎川耕史】
最終更新:4月1日(金)22時5分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110401-00000139-mai-soci