<盗難>エアコン室外機385件 九州・山口で多発 (毎日新聞)
2010.10.04 |Category …社会
エアコンの室外機が盗まれる事件が今年1~8月、九州・山口で少なくとも385件発
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たとえば本業の人だったり、本業の人が知り合いにいて「金になる」と知っている人だったり。
だって何も知らないやつが、コネもツテもなく盗んだものを換金できるわけがない。盗んだものを一晩置けば、勝手に現金になるなんてことはないし、そもそも室外機が儲かるなんて、あの外見を眺めただけではなかなか思い浮かばない発想だ。
この手口には室外機を「盗み」「換金する」という手順が必要だが、少なくとも質屋に持ち込んだりオークションにかけたりといった手段は現実的じゃないだろう。街中で露店を開けば誰かが買ってくれる、という類の品ではない。
べつの同業者に売るか、金属の回収業者に売るか、だ。
「電気店以外が大量に持ち込めば怪しいが、分解した金属だけを持ち込まれると盗品かどうか分からない」と困惑している。
との言は嘘ではないにせよ、建前に近いものがあるんじゃないかな。
不用品回収を本業にしている人と金属の回収業者はお得意様同士だから、基本は顔見知り。日頃、たいして量を持ってこないやつが大収穫だったり、一見さんがこの手の金属を大量に持ち込めば「あれっ」と感じるはずだから。
以下、全文。
毎日新聞 10月4日(月)10時37分配信
エアコンの室外機が盗まれる事件が今年1~8月、九州・山口で少なくとも385件発生していることが毎日新聞の取材で分かった。室外機には銅やアルミニウムが使われており、窃盗犯が金属回収業者などで換金しているとみられる。相次ぐ室外機盗の背景には、リーマン・ショック以降、値下がりしていた金属価格が再び値上がりしている事情もありそうだ。
北九州市若松区の病院。8月9日、エアコンの室内機と室外機をつなぐ配管が切断され、室外機だけが持ち去られているのを出勤してきた職員が見つけた。盗まれたのは室外機1台で被害額は約10万円。院長は「犬にかまれたようなもの。早く忘れたい」と話した。
九州・山口では今年1~8月に、佐賀68件▽山口27件▽熊本19件▽鹿児島16件▽長崎10件▽宮崎4件--が発生。このほか大分でも数件、福岡県では少なくとも241件の被害があった。沖縄では今年の被害は確認されていないが、08年には9件発生していた。
福岡県警によると、会社事務所や民家の敷地などに侵入し、エアコンの配管を切断して室外機だけをトラックに積んで持ち去る手口が多い。盗んだ室外機は金属回収業者に持ち込み、1台数千~1万円前後で換金されているという。
エアコンの室外機を狙った盗難事件は06年ごろから全国各地で起きるようになった。室外機の他にもマンホールや側溝のふた、給水パイプの蛇口、電線、避雷用銅線などあらゆる金属がターゲットになった。
石油天然ガス・金属鉱物資源機構(川崎市)によると、金属価格は08年の北京五輪を控えた中国での建設ラッシュなどで高騰していた。1トン当たりの銅の価格は、05年平均は3684ドルだったが、08年7月3日には8985ドルを記録。約2カ月後のリーマン・ショック以降は急落し、09年平均は5150ドルまで下がったが、今年は9月21日現在で7695ドルまで持ち直しているという。
福岡県筑紫野市のリサイクル業者は「窃盗犯も相場を見ながら動いているのでは。値上がりすれば被害も増えるはず」と予測。室外機を1キロ90円で買い取る福岡市の金属回収業者は「電気店以外が大量に持ち込めば怪しいが、分解した金属だけを持ち込まれると盗品かどうか分からない」と困惑している。
最終更新:10月4日(月)11時7分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101004-00000021-mai-soci