<福島原発事故>都民の水道水離れ深刻 98億円の減収に (毎日新聞)
2012.04.14 |Category …社会
東日本大震災後、東京都民の「水道水離れ」が続いている。昨年4月~今年2月の11カ月間の総供給量(計13億5381万立方メートル)は前年同期比2.6
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ああ、そういうことか。そりゃ不安にもなるよな。わかるわかる、その気持ち。
都水道局には「行政の言うことは信用できないという声もあり、PRは逆効果では」との懸念もあるが、
こういうことだってあるものね。国の言うことは信じられねえ、と。
ところで話は変わって、記事中の
「アクアクララ」とやらのサイトを読んでみると、この宅配水とやら、「デザインウォーター」とか言うらしい。独自の技術でろ過がどうとかミネラル調整がどうとか、そんなん。
ふーん、ミネラルウォーターよりおいしく安全な新しい時代のお水なのかー、へえー。
で、その元となる水はどこのものなの……と考え探してみると、「国の基準を満たした安全なお水」……って、ええー……。
どこどこのおいしい水、みたいなのを期待していたのだけれども。
水道水は信じられないのに、「国の基準」を信じちゃっていいのですか、というね。
行政はダメだけど一民間企業はあっさり信じる、という考え方がちょっと分からないかな、とちょっと思った。
以下、全文。
毎日新聞 4月14日(土)12時46分配信
東日本大震災後、東京都民の「水道水離れ」が続いている。昨年4月~今年2月の11カ月間の総供給量(計13億5381万立方メートル)は前年同期比2.6%減で、料金収入だと98億4200万円のマイナス。ここ10年ほど「おいしい水」のPRに力を入れてきた都水道局は「安心・安全と味の両方を追求してきたのに」とショックを受けている。
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水道水離れの最大の要因とみられるのは昨年3月22日、金町浄水場(葛飾区)で乳児の飲料に関する当時の暫定規制値(1キロ当たり100ベクレル)を超える210ベクレルの放射性ヨウ素が検出された騒動だ。
2日後に規制値を下回ったが、同8月に約1000人に実施したアンケートでは、水道水について28%が「不安」と答え、その9割近くが放射性物質の影響を理由に挙げた。
原子力発電所の停止に伴う夏の節電も、需要減に拍車をかけた。空調に使う冷却水の使用などが減り、昨年9月は前年比5.1%減となった。
都水道局は広報誌「水道ニュース」の昨年5月号と7月号で、安全性に問題がないことをアピール。放射性物質の除去効果がある粉末活性炭の投入を強化するなどの対策も紹介した。だが、浄水場の放射性物質検査結果を公表しているホームページへのアクセス数は1年近くたった今年2月も震災前のほぼ2倍の約30万件と高止まりで、担当者は「都民の水道水への安心は戻っていない」とみる。
代わって消費を伸ばしたのが宅配のミネラルウオーター。宅配水の製造・販売大手「アクアクララ」(港区)では年間の新規契約者が昨年、前年の5割増しになった。全契約者の16%(約6万5000件)が震災以降の契約という。広報担当者は「放射性ヨウ素が検出された直後から申し込みが殺到した」と話す。
飲み水ができるまでには一般に沈殿、ろ過、消毒という過程を経るが、都水道局はこれに加え、オゾン分解し、微生物の働きでカルキ臭の原因物質を完全に取り除く「高度浄水処理」を順次導入。04年から浄水場で処理した水を500ミリリットルのペットボトルに詰めた「東京水」を100円で販売している。
都水道局には「行政の言うことは信用できないという声もあり、PRは逆効果では」との懸念もあるが、同局幹部は「13年度末には利根川水系の全浄水場が高度浄水処理になり、水道水は更においしくなる。ペットボトルよりかなり安価だし、安心して使ってほしい」と話している。【柳澤一男】
最終更新:4月14日(土)13時5分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120414-00000031-mai-soci