結局のところ、こんにゃくゼリーは安全なの?危険なの?
2010.01.20 |Category …経済
こんにゃくゼリーは安全なのか、危険なのか-。約20件発生した子供や老人の窒息事故を受け、一時は製造中止に追い込まれたこんにゃくゼリー。
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なぜかって? 答えはシンプル、それは安全と主張する声より危険と主張する声の方がやかましいからだ。
どれほどデータを並べようが筋道立てて説明しようが、そんなものは一切関係ない。こんにゃくゼリーが危険でなくては困るという団体がそこにある以上、こんにゃくゼリーは危険であるべきだし、危険なのである。
以下、全文。
2010年01月19日17時00分 / 提供:ZAKZAK(夕刊フジ)
こんにゃくゼリーは安全なのか、危険なのか-。約20件発生した子供や老人の窒息事故を受け、一時は製造中止に追い込まれたこんにゃくゼリー。内閣府食品安全委員会の作業部会は先ごろ、1億人が一口食べて窒息死する割合を「最大0. 33人」と算出、「窒息事故頻度は、あめ類と同程度と推測する」との見解をまとめた。「なーんだ、全然危なくないじゃん」と早合点したいところだが、“反こんにゃくゼリー”団体の厳しい視線は変わっていない。
「これでは、アメと同じくらい“安全”なのか、同じくらい“危険”なのか、消費者はよく分かりませんよね。こんにゃく入りゼリーが危険な食品であるという事実に何ら変わりはない、と私どもは考えています」
こう断じるのは全国66の消費者団体などで構成する「消費者主役の新行政組織実現全国会議」(ユニカねっと)代表幹事の阿南久氏(59)。同団体は、一連の窒息事故を受けて主力商品「蒟蒻畑」の製造を中止していた業界最大手「マンナンライフ」(群馬県富岡市)が2008年12月に製造を再開した際、最後まで反対し続けた“反こんにゃくゼリー”の急先鋒だ。
政府によって「アメと同程度の危険性」との“お墨付き”が出た今も、その認識は変わらない。理由はこうだ。
「そもそも、こんにゃくゼリーはミニカップからツルッと飲み込むもの。その危険性が認知されていなかったから悲しい死亡事故が起きてしまった。今回の調査は、一口あたりの窒息事故“頻度”をデータ化したもので、一瞬で気道まで入り込んでしまうこんにゃくゼリーの危険性は、まったく反映していません」
窒息リスクがはるかに高いモチや、同じくらい危険なアメを差し置いて、こんにゃくゼリーだけがやり玉に挙げられるのは不公平な気もするが…。
「たしかに、モチやアメに対して製造中止を求めたことはありません。あえてこんにゃくゼリーを厳しく指摘するのは、モチやアメと異なり、消費者の食習慣や経験の中で窒息リスクの存在がほとんど認知されていなかったからです。クラッシュタイプを開発したり、ゼリーを柔らかくしたり、あるいは窒息の注意書きを大きくしたメーカーの努力は評価しますが、主流のミニカップタイプの販売が続くかぎり、窒息リスクもなくなりません」
こんにゃくゼリーに「安全宣言」を出すには(1)ミニカップタイプの廃止(2)ゼリーの名を廃して「こんにゃく加工食品」と変える-ことが条件。菓子ではなく、普通のこんにゃくと同様のものだとの認識で消費者に購入してもらうことが重要だという。
一方、マンナンライフ本社は「さまざまなとらえ方ができると思いますが、あくまで公正公平に調査していただいた結果と考えています。今年春ごろには最終的な見解が出ると聞いているので、それを待って会社としての今後の対応を考えたい」と話している。
引用元:
http://news.livedoor.com/article/detail/4557194/