小惑星に衝突体、クレーター=はやぶさ2、14年にも-計画案概要固まる・宇宙機構(時事通信)
2010.01.08 |Category …サイエンス
小惑星探査機「はやぶさ」の後継機は、爆薬を詰めた衝突体を小惑星に突入させ、小さなクレーターを作って内部試料を採取する見通しとなった。衝突体の突入は、米国が彗星(すいせい)や月で行った例があるが、小惑星では世界初となる。計画案の概要が固まり、宇宙航空研究開発機構の準備チーム長、吉川真准教授が7日、同機構相模原キャンパスで開かれたシンポジウムで発表した。
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地球を発ってから、ギャグ漫画も真っ青のトラブル続きでなお、それをクリアし続けた1号機と地球のスタッフたち。どうにか目的地までたどり着き、今は地球へ帰還しているところだと聞いていた。
他国に比べて圧倒的に少ない予算でそこまでよくやるもんだ、と思っていたのだが……。
ちなみに1号機がボロいとか、技術が未熟だとか、そういうことではない。宇宙空間ってのはそこにいるだけで故障が発生するような過酷な場所らしい。何とか線とか何とか波とか、そういうのがアホみたいに飛び交ってるんだってさ。
満身創痍とはいえ1号機を行って戻ってこさせる技術を、ここで途絶えさせていい道理は、あるめえな。2号機計画にゴーサインを出すべきだ。
以下、全文。
1月7日20時40分配信 時事通信
小惑星探査機「はやぶさ」の後継機は、爆薬を詰めた衝突体を小惑星に突入させ、小さなクレーターを作って内部試料を採取する見通しとなった。衝突体の突入は、米国が彗星(すいせい)や月で行った例があるが、小惑星では世界初となる。計画案の概要が固まり、宇宙航空研究開発機構の準備チーム長、吉川真准教授が7日、同機構相模原キャンパスで開かれたシンポジウムで発表した。
この「はやぶさ2」は、早ければ2014年に種子島からH2Aロケットで打ち上げられる。目標は、はやぶさが探査した「イトカワ」と同様に軌道が地球と火星の間にあるが、有機物が多い別タイプの小惑星「1999JU3」(直径約1キロ)。18年6月に到着して1年半、観測と試料採取を行った後、20年12月に地球に帰還、試料入りカプセルをオーストラリアの砂漠に落下させる。
2号機の本体は、1号機で故障した姿勢制御装置などを改良するが、ほぼ同じ設計。衝突体は直径約20センチ、重さ10キロ程度の円筒形で、小惑星の上空数百メートルからゆっくり投下。本体回避後に爆発させ、ふたが変形した金属塊を秒速2~3キロの超高速で地表にぶつけて、直径2~7メートルのクレーターを作る。
1号機は世界で初めて小惑星への離着陸に成功し、岩石の集合体であることを解明したが、計画通りの試料採取ができなかった。2号機は確実に試料を採取し、地球の海や生命のもととなった物質を探る。製造費は1号機(127億円)を小幅に上回る程度を見込み、予算確保を目指す。吉川准教授は「『JU3』は欧米も探査を検討しているが、はやぶさ2はその予算の3分の1で実現できる。最初の打ち上げ機会を逃すと、次は24年ごろになり、技術が蓄積されたチームがばらばらになってしまう。すぐにでも着手したい」と話している。
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100107-00000175-jij-soci