<北方領土交渉>ロシアが「独創的アプローチ」具体案(毎日新聞)
2009.12.27 |Category …国内
鳩山由紀夫首相とロシアのメドベージェフ大統領が11月にシンガポールで行った日露首脳会談で、ロシア側が北方領土問題の解決へ向けた「独創的アプローチ」の具体案を提示していたことが26日、分かった。日露両政府は内容を明らかにしていないが、歯舞、色丹2島の返還を前提に国後、択捉2島の共同開発などを進める内容とみられる。政府関係者によると、首相は「2島返還では理解できない」と述べ、日本側が受け入れ可能な案の再検討を求めたという。
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12月27日2時30分配信 毎日新聞
鳩山由紀夫首相とロシアのメドベージェフ大統領が11月にシンガポールで行った日露首脳会談で、ロシア側が北方領土問題の解決へ向けた「独創的アプローチ」の具体案を提示していたことが26日、分かった。日露両政府は内容を明らかにしていないが、歯舞、色丹2島の返還を前提に国後、択捉2島の共同開発などを進める内容とみられる。政府関係者によると、首相は「2島返還では理解できない」と述べ、日本側が受け入れ可能な案の再検討を求めたという。
独創的アプローチは麻生政権時代の08年11月、メドベージェフ大統領が検討を表明し、日本側が具体案の提示を求めていた。「極東・東シベリアの発展は国家発展の最優先課題」と位置付ける大統領は、鳩山首相が所信表明演説で「アジア太平洋のパートナー」として対露関係の重視を打ち出したことを歓迎。日本側の政権交代を受けて具体案を示した形となり、外務省幹部は「ロシア側から動いてきた点は前向きなサインだ」と領土交渉の進展を期待する。
ただ、首脳会談で大統領は「極端な立場を離れて」と四島返還を求めないようけん制。首相も「2島返還を超えた独創的アプローチを期待している」と歩み寄りを促し、主張は隔たったままだ。
日本側は首脳、外相レベルの会談を継続し、経済協力をテコに受け入れ可能な案を引き出したい考え。岡田克也外相が27日から訪露し、ロシア側の出方を探る。【野口武則】
◇ことば 独創的アプローチ
ロシアのメドベージェフ大統領が08年11月、ペルーで麻生太郎首相(当時)と会談した際、北方領土問題の解決策として言及し、事務方に検討を指示した。大統領は「既存の文書から引き出す」「新たな、型にはまらない」などと説明したが、麻生政権時代はその具体案を示さなかった。
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091227-00000003-mai-pol
片や「2島返還」片や「四島返還」ともなれば、たしかにすり合わせがむずかしいだろう。互いの主張がそれぞれのゴール地点である以上、露店商を相手に値切るようにはいかない。言い値がだんだん近づいて一致する……なんてことがなく、どちらも延々と同じ値段をコールし続けるだけだ。
近年の提案にある「独創的なアプローチ」というのは、それら互いの主張の深い溝をなんとか埋めるに足る、あるいはそれ以上に素晴らしいなにかを手にするための、妥協案というか打開策というか、どちらも困らないような解決にしたい気持ちの表れである(たぶん)。
まあ歴史的事実として不法占拠されているものを返せという、こちらの主張に対して妥協も打開もおかしな話だが。つーかさっさと返せよボケ、っていう。
そこで俺も独創的なアプローチを考えてみた。これまで北方領土の四島だけで考えるのがよくなかったのだ。すなわち日本の主張をこうすればいい。
「四島の返還+(賠償として)ロシア領土の半分をよこせ」
これならどうだ。
もちろん無茶な話だし、そもそも頼まれたってロシア領土なんていらないが、こういった無茶を作ることで徐々に値を下げて「じゃあ四島だけでいいよ」という感じにまとめるのである。
問題は、こんなことしたら、間違いなく戦争になってしまいそうな気がするという点。正式に侵略されて奪われちまうわ。