都、過激性描写漫画規制 慎重な運用で合意 3会派一致、条例成立へ (産経新聞)
2010.12.12 |Category …政治
過激な性描写のある漫画の販売を規制する「都青少年健全育成条例」の改正案について
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なんでこういう不思議な規制を思いつく人がいて、それが成立してしまうのか。
東京都小学校PTA協議会など保護者団体は「子供の性的な価値観がゆがめられないようにしたいという親の当たり前の願いを反映している」と訴え
ゆがめられないために、きちんと教育する必要があるのだろ。こうやって「目にすることも考えることもいけないことです」などと隔離をしたら、それこそゆがんでしまうだろうに。
石原知事は「自主規制だけで収まらない図書が現実にあり、野放図になりすぎている」とし、出版業界に対しても「販売規制が表現の自由を侵害するなんて荒唐無稽(むけい)な話。区分陳列を制限することが何で表現の自由にかかるのか」と批判した。
実写はオーケー小説もオーケー、だけどアニメと漫画はダメ、絶対。この時点で表現の自由にかかわっているじゃないか。
どういう理屈でこの線引きが行われたのか、きちんとした説明をするべき。
この規制によって「悪事を働く悪いヤツを退治する」ヒーロー物でさえ、作家はびくびくしながら描かなくてはいけなくなる。直接「そういう場面」を描写せずに「匂わせるだけ」でも恣意的に適用することが可能だからだ。
また一度成立してしまえば、それを足がかりにどんどん規制の範囲を広げる事だって容易だ。
プロの漫画家たちが懸念しているのはそういうことなんだよね。
以下、全文。
産経新聞 12月12日(日)7時56分配信
過激な性描写のある漫画の販売を規制する「都青少年健全育成条例」の改正案について、民主、自民、公明の3会派が「慎重な運用」を求める付帯決議付きで合意し、12月議会で成立する見通しになった。「表現の自由の侵害」と出版業界からの批判も根強いが、子供を性的対象にした問題が絶えない現状から、一定の規制が必要との考えで3会派が一致した。13日の都議会総務委員会の採決を経て、15日の本会議で正式に可決する。
改正案をめぐっては、6月議会で「規制対象があいまい」とする都議会最大会派の民主などの反対で否決。今回案では、強姦(ごうかん)など「刑罰法規等にふれる性行為等」と規制対象が明確化された。しかし、漫画家や出版業界は「創作活動を萎縮させる」と反対の姿勢を崩していない。
焦点になっているのは、過激な性表現の漫画などを成人コーナーに区分陳列する対象の範囲。出版業界は規制対象を刑罰法規とすることにも「時代設定などが異なる漫画に現行法を適用するのは無理がある。あいまいな部分が残る」として、業界の自主規制を主張。
角川書店のほか講談社など漫画の主要出版社でつくる「コミック10社会」が、都が主催者に名を連ねる「東京国際アニメフェア」への出展辞退を10日に表明した。
一方で、東京都小学校PTA協議会など保護者団体は「子供の性的な価値観がゆがめられないようにしたいという親の当たり前の願いを反映している」と訴え、早期制定を求める要望書を石原慎太郎知事に提出。
石原知事は「自主規制だけで収まらない図書が現実にあり、野放図になりすぎている」とし、出版業界に対しても「販売規制が表現の自由を侵害するなんて荒唐無稽(むけい)な話。区分陳列を制限することが何で表現の自由にかかるのか」と批判した。
こうした状況を受け、前回案に反対した民主内でも「子供を守るという条例の趣旨にはもともと反対ではない。反対のための反対は理解が得られない」と事態打開の動きが先鋭化。10日に3会派や都の幹部が集まり、「作品の芸術性や社会性などを勘案し、慎重に条例を運用する」「『不健全図書類』を指定する審議会での検討時間の確保に努める」などとする内容の付帯決議を盛り込み、出版業界へも配慮する形で合意した。
最終更新:12月12日(日)7時56分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101212-00000092-san-soci