ハイチ大地震 国連部隊が威嚇発砲 配給で住民と衝突(毎日新聞)
2010.01.26 |Category …海外
【ポルトープランス庭田学】ハイチ大地震の被災者に25日、これまでで最大規模の食料配布が実施された。首都ポルトープランスの大統領宮殿前では約2万人が列を作ったが、食料を求めて先を争う人々と警備の国連駐留部隊が衝突し、負傷者が出る騒ぎとなった。
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国連部隊に警棒で殴られ、ひじから血を流した男性は「あいつら(国連部隊)がしたことを見たか。オレたちには食料が必要なんだ」と叫んだ。現場では米を被災者同士が奪い合う光景も見られた。
配給する側だって、被災者に食料が必要だとわかっているから、食料を配布している。だからこそ、被災者に食料が行き渡らなくなるような行為を許すわけにはいかなかったのではないか。
被災者たちだって、ただ腹が減っているだけじゃなく深刻な事情だってあるのだろうけれど、割り込んだり、暴力に訴えたりしたら、暴漢と同じとみなされてしまう。
国連部隊はの行為も、今回のケースでは仕方がないことだと思う。
以下、全文。
1月26日11時53分配信 毎日新聞
【ポルトープランス庭田学】ハイチ大地震の被災者に25日、これまでで最大規模の食料配布が実施された。首都ポルトープランスの大統領宮殿前では約2万人が列を作ったが、食料を求めて先を争う人々と警備の国連駐留部隊が衝突し、負傷者が出る騒ぎとなった。
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大統領宮殿近くの公園には数万人が避難生活を送っており、この日は米国から送られた大量の米などが配られた。被災者は当初、整然と列に並び、順番に米を受け取っていた。しかし、配布が進むに連れて興奮した一部の人々が列に割り込もうとし、警備にあたっていたウルグアイの国連部隊約100人と押し合いになった。
「落ち着け」と制止する国連部隊に対し、被災者からは「食料をくれ」との怒声が飛ぶ。混乱が拡大する中、国連部隊側は突然、銃を空に向けて威嚇発砲を始めた。さらに列を乱す人々を警棒で殴ったり、催涙スプレーをかけるなどした。
発砲音に驚いた群衆は一瞬静まったが、再びもみ合いに。国連部隊に警棒で殴られ、ひじから血を流した男性は「あいつら(国連部隊)がしたことを見たか。オレたちには食料が必要なんだ」と叫んだ。現場では米を被災者同士が奪い合う光景も見られた。
ハイチに駐留する国連部隊は中南米諸国を中心にした多国籍部隊。被災者からは「地震後、国連部隊は我々に何もしてくれない」といった不満の声が募っている。
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100126-00000007-maip-int