<ノルウェーテロ>動機は「イスラム侵略から守るため」 (毎日新聞)
2011.07.26 |Category …海外
【オスロ斎藤義彦】ノルウェー連続テロ事件でテロなどの疑いで逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)は25日、オスロ地裁に出廷、爆破テロと銃乱
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ちらほら出てくる情報で、容疑者が宗教の原理主義者であるとか、思わせぶりな発言ばかりが取り上げられたりで、単に脳みそがイかれている人間の犯行であると読み誤った。
欧州の思想の事情を考慮すれば「極右」がどうとかの時点で思い至るべきだった。
欧州では、移民問題がとてもとても、とても問題になっていて、しかしその問題点を指摘しようとすると、「ネオナチ」だとか「極右」だとか不名誉なレッテル張りで攻撃され、主張を封じられる。
その実「左から見ればぜんぶ右」という理屈でしかないのだが……、そうした評価を極度に恐れなければならない土壌にあるから、ある側にとっては攻撃にも防御にも使える便利な単語なのだ。
移民によってその土地の個性が損なわれ、文化が失われ、治安が悪化し、国民が苦しんでいるのは現実の問題なのにね。話し合おうとすると「差別するのか!」とくるわけ。
まあ実際に行動してしまった容疑者は、紛れもなく「ネオナチ」や「極右」の類であるかもしれないが。
以下、全文。
毎日新聞 7月25日(月)23時38分配信
【オスロ斎藤義彦】ノルウェー連続テロ事件でテロなどの疑いで逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)は25日、オスロ地裁に出廷、爆破テロと銃乱射の犯行を認めた一方、無罪を主張した。さらに「二つの細胞組織と協力して行った」と共犯がいることを主張した。警察当局は単独犯との見方を示していた。動機は「イスラム教徒の侵略からノルウェーと西欧を守るため」で、移民導入を進めた労働党の「将来の党員募集を阻害するため」に、若者を殺したと説明した。
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25日に記者会見した地裁判事によると、地裁は容疑者が供述で「二つの細胞組織との協力」に触れたことを重視。容疑者が「他(の組織)に影響を与え、捜査を妨害する」ことがないように、「警察はさらに捜査しなければならない」と述べた。共犯がいる場合、極右テロが組織的に行われたことになる。
ただ同じ日に会見した警察は「本人は二つの細胞組織の存在を主張しているが、矛盾した情報もあり捜査をしている」と述べた。警察は他の個人や組織を摘発していない。
判事によると、容疑者は連続テロを行ったのは「できるだけ多くの人間を殺害して、誤解のない強いメッセージを受け取れるようにする」ためと主張した。その目的は、イスラム教徒がノルウェーや西欧を「植民地化」することに反対するためだと述べた。
また容疑者は「大量に移民を導入」し「国を裏切った」として労働党を非難。組織維持を妨害して、党に「損害を与える」ことを狙ったと説明し、テロで労働党は「対価を払った」とした。
今回の聴取は勾留延長に関するもので、地裁は4週間の延長を認めた。勾留中は面会や新聞の閲覧を禁じた。メディアの冒頭取材が認められず、非公開で行われた。
警察によると、被害者の個人情報を精査した結果、爆破テロでの死者は7人から8人に増えた一方で、乱射での死者は86人から68人に減り、合計死者数はこれまでの93人から76人となった。
最終更新:7月26日(火)8時43分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110725-00000139-mai-int