休日の遊園地が修羅場に…「もう乗りたくない」 (産経新聞)
2011.01.31 |Category …社会
昼下がりの休日の遊園地は一瞬で修羅場と化した。30日午後、東京ドームシティアトラクションズのコースターで会社員、倉野内史明さん(34)が転落死した
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遊園地側は誹りを免れないところであるが、
アルバイトの女子大生がバーを確認し契約社員の女性がスタートボタンを操作。アルバイト女性は目視だけで、ロックを十分に確認しなかったとの説明をしている。
こうなると係員もつらいだろうな。
部品の損耗や機械の不具合ならまだしも、「確認して」「発車した」という、明確に自分たちの手による事故だ。
そのつもりはなかったにせよ「自分たちが手を下した」という事実。
もしも俺がそのような事態を招いてしまったら、と想像するだけで身震いがする。
以下、全文。
産経新聞 1月30日(日)23時37分配信
昼下がりの休日の遊園地は一瞬で修羅場と化した。30日午後、東京ドームシティアトラクションズのコースターで会社員、倉野内史明さん(34)が転落死した事故。来園者は目の前で起きた惨劇に声を震わせた。同園を運営する東京ドーム側は会見で、「誠に申し訳ありませんでした」と幹部らが深々と頭を下げた。同園は事故直後に同日の営業を休止。31日も営業を見送る。
[フォト]客の対応に追われる従業員
「ドーン」。午後0時40分。現場近くにいた東京都足立区の小学生の男児(12)は突然、地響きのような音を感じた。「大きな物が落ちた感じだった。救急車や消防車が来て、慌ただしくなった」。男児は約2時間前、同じコースターに乗っていた。「カーブが急で座席が飛び出すような感じ。今考えると怖い」
大田区の男性(39)も「重い音がした後、大柄の男性が地面に横たわっていた。もう乗りたくない」とショックを語った。
赤色灯を回した緊急車両が次々と集まった。家族連れで訪れた西東京市の女性(46)の目の前では懸命の蘇生(そせい)処置が繰り広げられていた。「倒れた男性が心臓マッサージを受けていた。一緒にいた女性が呆然(ぼうぜん)としていた」
東京ドームによると、事故があった「スピニングコースター舞姫」は平成12年から運行。これまで大きなトラブルはなかった。週1回、専門家が保守点検するほか、運行日は毎朝、係員がレールやブレーキ、車両を確認している。30日朝も異常はなかったという。
コースターは鉄製の安全バーで乗客を固定。係員が目視の上、バーを直接つかんでロックを確認し、コースターを発進させることになっている。運行時に乗客が外すことはできない。
最新機種ではロックされていないと発進できないものもあるが、この機種は発進できるものだった。乗客の体格などでロックが効かない場合は乗車を断ることになっている。死亡した倉野内さんは大柄だった。
警視庁によると、アルバイトの女子大生がバーを確認し契約社員の女性がスタートボタンを操作。アルバイト女性は目視だけで、ロックを十分に確認しなかったとの説明をしている。東京ドーム側は「発進前のバー固定に問題はなかったと思う。必ず手で確認する」と説明しているが、不徹底だった可能性がある。
同園は、昨年末に別の遊具で事故が相次ぎ、地元・文京区が指導していた。それらの遊具は現在も休止中で、今回のコースターなどに客が集中していた可能性もある。東京ドーム側は「12月下旬に全機種を確認し、問題ないと区に報告した」と説明。だが事故は最悪の形で繰り返されてしまった。
■東京ドームシティアトラクションズ
東京都文京区の東京ドームに併設された遊園地。従来は「後楽園ゆうえんち」(昭和30年開園)として営業していたが、平成15年に、複合商業施設「ラクーア」内のアトラクションを合わせ現在の名称になった。入園自体は無料で年中無休。ジェットコースターや垂直落下型アトラクションなどが設置されている。
最終更新:1月30日(日)23時39分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110130-00000579-san-soci