俺の横槍

　枝野幸男官房長官は９日午前の会見で、浜岡原発の停止要請への中部電力の対応に関し「中部電力にとっても大変重要なことなので、社内でも検討する時間が必要

地震に見舞われたとき、福島の原発はきちんと停止した。

なのになぜ事故が起きたか。

電源を失ったことで燃料棒を冷却できなくなったからだ。これは原子炉そのものの欠陥ではなく、備えが不完全であり、その上で初動を誤ったから。

そして初動を誤らなければ、備えの不完全さはカバーできた可能性も、あった。

で、このたび首相は浜岡原発を停止するよう要請（笑）をした。理由は、遠からず大地震が起きる可能性が高まっているから……らしい。

いや、たとえ今すぐ原子炉を停止させたところで、継続して冷却しなければならないわけで、そこへ大地震がやってくれば、福島と同じ事故は起こり得るのだが……。

結局、要請（笑）という形で責任を押し付けると同時に、原発の問題について取り組みましたよ、というアリバイ作りをしているんだよね。

いくら万全を期したところで、初動を誤れば大惨事を引き起こす。

本当に地震の対策を進めるつもりでいるなら、まずは無能な政権を何とかするところから始めねばならないのに。


以下、全文。

毎日新聞 5月9日(月)12時39分配信

　枝野幸男官房長官は９日午前の会見で、浜岡原発の停止要請への中部電力の対応に関し「中部電力にとっても大変重要なことなので、社内でも検討する時間が必要だと思うが、首相からの要請なので、それを踏まえて最終的には結論を出していただけると思う」と述べ、原子炉停止に期待を示した。また、枝野氏は「今回の（停止要請の）判断は、原発周辺の大規模地震の発生確率が非常に高い特殊事情を考慮したもので、原子力政策一般については（福島第１原発）事故の検証を踏まえた上でゼロベースで検討する」と述べ、停止要請は大地震が予想される浜岡原発に限るとした。【笈田直樹】

【中部電の決定は】浜岡原発全炉停止要請　中部電、９日午後にも受諾へ

最終更新:5月9日(月)13時33

引用元：
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110509-00000020-maip-pol