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種牛49頭を殺処分、子牛22万頭「安平」も(読売新聞)


 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、県は31日午前、県家畜改良事業団で管理している種牛49頭を殺処分し、事業団近くの県有地への埋却を始めた。



▽つづきはこちら

それにしても不思議。今回の口蹄疫、政府の失策のせいで大規模なものとなってしまったのは周知の事実だけれど、豚に関する情報がほとんど出てこない。

感染した豚はものすごい勢いでウィルスを繁殖、撒き散らし、また密集しがちな飼育法もあいまって感染力は凄まじいと聞く。

殺処分を要する○万頭という数字は牛と豚の合計で、相当数が豚のもの、ということなのだが。

なんだろね。この手のニュースを見ていると、まるで種牛を口蹄疫の象徴にしたがっているように見えるというか……。

「種牛さえ殺せばもう大丈夫」みたいな空気を作ってねえか?

事態は逆も真逆で、口蹄疫対策のプロと呼べる国際的な機関も言及しているように、ここまで広まってしまったら殺処分は予防に有効な手段たりえず、何でもかんでも殺せばよいというものでない(集団内の個体が感染しちまったならやむをえないが)。

まあ肝心の政府は、困ったことにこの機関の協力をなぜか断ってしまったとのことで、要するにプロの意見に興味がないということなのだろう。


以下、全文。


5月31日10時20分配信 読売新聞

 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、県は31日午前、県家畜改良事業団で管理している種牛49頭を殺処分し、事業団近くの県有地への埋却を始めた。

 これで県が管理する種牛は、同県西都(さいと)市に避難させている主力級5頭だけになる。49頭は若い種牛が中心だが、最高品質の子牛約22万頭を生み出し、現在は引退している全国屈指の種牛「安平(やすひら)」もいた。

 事業団は主力級を含む55頭の種牛を一括管理していた。今月13日、主力級6頭(1頭は感染後に殺処分)を西都市に避難させた後、事業団内で別の肥育牛の感染が判明し、残っていた49頭は家畜伝染病予防法上の殺処分対象になった。しかし、県は「貴重な種牛が絶えてしまう」として、殺処分回避を検討していたが、26日、うち1頭が口蹄疫の症状を発症したため、方針を転換した。

 主力級5頭は、県が毎日、ウイルス検査を行って経過観察している。検査は、6月4日採取の検体まで毎日続ける。

最終更新:5月31日12時7分


引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100531-00000286-yom-soci

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