[口蹄疫]種牛も感染疑い 初の殺処分へ(毎日新聞)
2010.05.17 ｜Category …社会
農林水産省と宮崎県は１６日、高級牛ブランド「宮崎牛」の種牛などを管理する県家畜改良事業団（高鍋町）で、家畜伝染病の口蹄疫（こうていえき）に感染した疑いが強い牛を確認したと発表した。
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この「一定以上の対策を講じることができる」というのは決して「寄りかかっている」という意味でなく、最低限行われるはず、最低限成されるべき、という本当に本当に当たり前のラインのことだ。
しかし、民主党の無能のせいでそれは成されなかった。
やはり順序として、農場側が責められるのは間違っていると思う。農場の人間が能動的にウィルスをばら撒いた、とかなら話は別だけれど、最低限あるはずの国からの支援がなかったという事実を無視するのは、おかしい。
結果が、日本の高級牛ブランドそのものの存続の危機、というとてつもない大きな損害。
これは歴史に残るよね。
正直なところ、まともな神経をしていたら、民主党の関係者というだけで生きているのが恥ずかしくなってしまうほどの人災だと思うよ。
以下、全文。
2010年05月17日00時44分 / 提供：毎日新聞
農林水産省と宮崎県は１６日、高級牛ブランド「宮崎牛」の種牛などを管理する県家畜改良事業団（高鍋町）で、家畜伝染病の口蹄疫（こうていえき）に感染した疑いが強い牛を確認したと発表した。県は１３日、血統が特に優れている種牛６頭を事業団から約２０キロ離れた西都市に避難させたが、次世代を担う種牛４９頭と、その種から生まれた子供で肉質評価のため飼育している肥育牛２５９頭はすべて殺処分される。ブランド種牛の殺処分は初めて。
県によると、１４日に事業団で飼育する肥育牛５頭に口蹄疫の症状を確認。動物衛生研究所の検査はすべて陽性だった。避難させた６頭は、事業団が農家向けに生産する人工授精用の精液の約９割を賄っているが、事前の遺伝子検査で感染していないことが確認されており、殺処分の対象にはならない。
１６日の発表で新たに牛と豚の感染疑いが確認されたのは、事業団と事業団に隣接する県立農業大学校（高鍋町）、川南、都農両町の計２０農場。９２～１１１例目で、殺処分の対象は８万５７２３頭となった。この中には大学校で飼育しているヤギ２頭も含まれる。県は新たに、事業団を拠点に移動・搬出制限区域（半径１０キロ・同２０キロ）を設定した。
同県の東国原英夫知事は１６日、口蹄疫の現状把握のため宮崎入りした平野博文官房長官に「もう一歩踏み込んだ新たな防疫対策を講じなければならない」と支援を要望。平野氏は「政府の危機管理として対応する」と、政府として支援に万全を期す考えを示した。
宮崎牛は霜降りの肉質で知られ、０７年の品評会「全国和牛能力共進会」では９部門中７部門で最優秀賞を受賞。近年は東国原知事のトップセールスで、全国的に認知度が上がっている。
口蹄疫は人には感染せず、仮に感染した肉を食べても人体に影響はないとされる。感染した肉が市場に出回ることもない。だが、ウイルスの感染力が強いことに加え、現時点では有効な治療法がないため、家畜伝染病予防法は感染が疑われる牛や豚だけでなく、一緒に飼育されている全頭を殺処分するよう定めている。農林水産省によると、まん延を防ぐためには潜伏期間を考慮し、仮に症状がなくても疑似患畜とみなすしかないという。【石田宗久、小原擁】
◇種牛開発に５～１０年必要
宮崎県の０６年度の黒毛和種の子牛の出荷頭数は約７万頭で、約半数が県外に販売される。事業団の種牛は宮崎牛のみならず、「松阪牛」など全国での肉牛生産に欠かせない。
県内で流通する冷凍精液の約９割をまかなう「福之国」「勝平正」などエース級の種牛６頭は、県が事前に「避難」させたことで辛うじて生かされることになった。だが次世代の種牛開発には５～１０年の期間を要する。県内の肥育業者は「被害は甚大というほかない。結果的に危機管理が不足していた」と声を落とした。【石田宗久】
引用元：
http://news.livedoor.com/article/detail/4772560/
