CO2→天然ガス、青森沖の海底炭田で実験へ(読売新聞)
2010.01.04 |Category …テクノロジー
二酸化炭素(CO2)を海底炭田に封じ込め、微生物の力で天然ガス(メタン)に転換する技術の開発に、海洋研究開発機構が乗り出した。
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通常1億~100億年かかるところを、100年以内で済むようにする技術の研究。
たとえ技術が完成したとして、それを自分たちが生きている間に拝むのほぼ絶望的じゃん! みたいな。じゃあ自分の目で見れないならやめよう、とならないのがすごいっていうか、尊敬すべきところ。
しかし悲しいかな、この手の研究は見るからに、事業仕分け(笑)なんかで予算削られそうだよね。ほら、今日の晩御飯を豪勢にするために来年まくはずの種籾やらを食卓にあげちゃおう、という活気的な手法のことだよ。
まあ、そもそも予算が割り当てられてるかわからんけど、こういうのにこそ注ぎ込むべきだよね。どれだけ先んじて画期的な研究をしても、予算が足りずに研究できません、じゃ困る。
以下、全文。
1月4日3時11分配信 読売新聞
二酸化炭素(CO2)を海底炭田に封じ込め、微生物の力で天然ガス(メタン)に転換する技術の開発に、海洋研究開発機構が乗り出した。
温暖化対策の切り札とされるCO2の地中封入は日本など複数国が開発に取り組むが、エネルギーに転換する試みは初めて。同機構は青森県下北半島沖の海底炭田を封入場所に想定し、2013年までに地球深部探査船「ちきゅう」で調査し、実証実験につなげる。
下北半島沖一帯の海底下2000~4000メートルには、スポンジ状で気体や液体を吸収しやすい「褐炭」という未成熟な石炭層が広がる。同機構は06年「ちきゅう」で同半島沖を海底下650メートルまで掘削、CO2をメタンに換える「メタン生成菌」の生息を確かめた。同機構の稲垣史生上席研究員らは褐炭層にもこの菌がいると予測、厚い粘土層に覆われた褐炭層でメタンへの転換を図る考え。
課題はメタン生成菌の能力だ。地層中では転換に1億~100億年かかる。研究グループは、褐炭層から溶けだす栄養を効率的に使い、100年以内でメタンに換えるように菌の能力を高める技術を3~5年で完成させることを目指す。
実用化の際には、CO2回収装置のある火力発電所からパイプでCO2を送り込み、生成メタンを採掘して同じ発電所で燃やす方式が考えられる。同機構では東北から北海道沖の褐炭層に、日本の年間排出量の100倍以上にあたる最大2000億トンのCO2が封入可能と推定。将来は巨大天然ガス源になる可能性がある。
最終更新:1月4日3時11分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100104-00000005-yom-sci