温泉水のレアアース回収に成功 秋田大の研究グループ (河北新報)
2011.07.22 |Category …国内
秋田大は21日、秋田県仙北市の玉川温泉の源泉から湧き出る温泉水に含まれる微量のレアアース(希土類)を500倍に濃縮して固形で回収することに同大の研
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河北新報 7月22日(金)6時10分配信
秋田大は21日、秋田県仙北市の玉川温泉の源泉から湧き出る温泉水に含まれる微量のレアアース(希土類)を500倍に濃縮して固形で回収することに同大の研究グループが成功したと発表した。
研究は柴山敦教授(資源・リサイクル工学)と石山大三教授(鉱床学)らのグループが担当。源泉の下流500メートルの地点で温泉水を採取し、回収の可能性を調べた。
水素イオン指数(pH)1.2の強酸性の温泉水に水酸化ナトリウムを入れて中和する手法をとったところ、10種類以上のレアアースを回収した。結果を基に計算すると、年間520キロのレアアースを回収できる可能性があることが分かった。
レアアースは、埋蔵量が少なく産出が難しいレアメタル(希少金属)に含まれる。車のモーターやパソコン、研磨剤などの製品に使われている。
柴山教授は「温泉水のレアアースを濃縮して固形で回収できた意義は大きい。調査地域を広げ、可能性を探りたい」と強調した。
同大は、回収技術の向上や、純度の高いレアアースの生成などの研究を進めるため、専門機関の設置を検討する。
最終更新:7月22日(金)6時10分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110722-00000004-khks-l05