コースター転落死 「大柄で乗れないかも」同乗者が聴取に (毎日新聞)
2011.02.01 |Category …社会
東京都文京区の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」で小型コースターから羽村市の会社員、倉野内史明さん(34)が転落死した事故で、隣席の知人男
▽つづきはこちら
「大柄で乗れないかも」
「体格で乗れなければ、スタンプだけもらって帰ろうと思った」
そう心配していたのは本人なのか知人の方なのか。二人の共通の認識だったのか。
いずれにせよ自分たちでさえ体格の心配をしていたというのだから、一緒に並んでいた客も受付の係員や搭乗チェックの係員まで、大半が同じ考えに至ったと思うんだよね。
「無理なら無理と、誰かがどこかで止めてくれるだろう」という考えは、しかし誰も阻む者がいなかったわけで。
「バーが固定できるか否か」の一点で弾く体制に無茶があったのでは。
マニュアルで明確に「大柄の客には注意を要す」とか「体格を理由に断ることも必要」という感じに指示がなければ、係員としても断りにくい状況にあるんじゃないかな。
以下、全文。
毎日新聞 2月1日(火)15時12分配信
東京都文京区の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」で小型コースターから羽村市の会社員、倉野内史明さん(34)が転落死した事故で、隣席の知人男性が警視庁捜査1課の聴取に「倉野内さんと自分は体が大きいので、乗車できないかもしれないと心配していた」と説明していることが分かった。しかし男性らは乗車を許され、安全バーは十分に確認されなかった。倉野内さんのバーはしっかり固定されていなかったとみられる。
【事故の一報 写真も多数】小型コースターから男性転落死 東京ドームシティ
◇3カ所家宅捜索
捜査1課は事故の背景に運営会社「東京ドーム」の、従業員への指導管理体制に問題があったとみており、1日、本社(同区)と管理事務所、コースターをドイツから輸入した「インタミン・ジャパン」(杉並区)の3カ所を業務上過失致死容疑で家宅捜索し、強制捜査に乗り出した。
東京ドームによると、遊園地では乗客に遊具ごとにスタンプを押すラリーを実施。倉野内さんらもスタンプラリーを楽しんでいた。知人男性は事故があった「スピニングコースター舞姫」の乗車前、「体格で乗れなければ、スタンプだけもらって帰ろうと思った」と話しているという。
また、コースターの係員だった女性アルバイトは「倉野内さんの安全バーがおなかにあたっていたので固定されていると思った」と説明していることも新たに分かった。バーを触っての確認はしなかった。
捜査1課は、バーがしっかりとはめられていれば、倉野内さんは転落しなかったとみており、大柄でバーが固定できなければ乗車を断る必要があったとみている。
「舞姫」は、マニュアルで触って確認することは求められておらず、日常的にバーの固定状況の確認がずさんだった可能性が高まっている。捜査1課は、強制捜査を通じて同社の管理体制の実態を調べる。【山本太一、内橋寿明、小泉大士】
最終更新:2月1日(火)15時12分
引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110201-00000023-maip-soci